第 1069 期 趨勢巨流河 2018/06/25

【一流讀書人導讀】被埋葬的記憶 導讀/日文系副教授內田康

書名:《被埋葬的記憶》

作者:石黑一雄(KazuoIshiguro)

譯者:楊惠君

出版社:商周出版

ESBN:978-986-272-856-7(攝影/陸瑩)

石黑一雄,於2017年以日本出生作家的身分,繼川端康成、大江健三郎之後成為第三位諾貝爾文學獎得主。1954年11月8日於長崎市出生的石黑,1960年移民英國後在當地接受教育。1982年發表出道長篇小說《群山淡景》獲得溫尼弗雷德‧霍爾比獎,而1989年《長日將盡》(1993年電影化)則是榮獲布克獎等等,關於他出色的經歷筆者認為一辭莫贊。雖然他以英文來寫作,但初期作品的舞台設定在日本,另外他也和村上春樹保持深交,互相尊敬彼此的文學。至今為止的出版作品雖少但都獲得了極高的評價,在臺灣也廣為大眾所閱讀。

他的最新作品《被埋葬的記憶》是繼全球暢銷小說《別讓我走》10年以來的長篇小說,2015年發表後立即在日本與臺灣出版翻譯版。2000年《我輩孤雛》是偵探小說風格,2005年《別讓我走》卻放入科幻小說設定,而此次石黑則是採用奇幻小說的手法寫作。《被埋葬的記憶》舞台設定在6世紀左右的不列顛島,擊敗撒克遜人傳說中的亞瑟王的身影已消逝不見,是食人魔與小妖精肆虐的世界。同族群居的小部落裡生活的人們正經歷著記憶喪失的痛苦,他們後來明白原因是潛藏山林深處中巨龍的吐息所導致。「原本深埋地底的巨獸如今蠢蠢欲動。他的奮起指日可待,而我們之間友善的感情,到頭來就和小女孩用花梗打的結沒兩樣。」逝去的記憶是否應該奪回呢?還是說為了避開新的鬥爭,忘卻才是最好的選項呢?石黑質問讀者心靈最深處的暗喻手法非常現代。有關本作中纏繞於恢復和忘卻記憶的疑問,艾索與碧亞翠絲這對老夫婦代表個體,而戰士威斯頓與蓋文爵士則是群體。與四人彼此關聯的少年愛德溫前往之地,則暗示著我們人類的將來。除了讀過《別讓我走》與《長日將盡》後深受感動的讀者們之外,筆者想向共同生存在這個時代的所有人們推薦這部作品。(原文以日文書寫,原文刊載如後,翻譯/日文碩二黃于瑄)

カズオ・イシグロ『忘れられた巨人(The Buried Giant)』 内田康

カズオ・イシグロは、昨2017年に、日本出身の作家として、川端康成、大江健三郎に続く三人目のノーベル文学賞受賞者となった。1954年11月8日、長崎市に生まれた彼は、父の仕事の関係で1960年にイギリスへ移住、以後この地で教育を受ける。1982年に発表の処女長篇『遠い山なみの光(A Pale View of Hills)』でウィニフレッド・ホルトビー記念賞、1989年の『日の名残り(The Remains of the Day)』(1993年に映画化)ではブッカー賞受賞の光栄に浴し…等々の彼の華々しい経歴については、もはや贅言を要すまい。彼は作家活動を英語で行なっているが、初期の作品では舞台が日本に設定されており、また村上春樹とも親交を保っていて、相互にその文学に敬意を払い合う間柄である。寡作ではあるが、今まで発表された作品は全て高評価で、台湾でも広く読まれてきた。

さて、彼の目下最新の小説『忘れられた巨人(The Buried Giant)』は、世界的ベストセラー『わたしを離さないで(Never Let Me Go)》以来10年ぶりの長篇であり、2015年に刊行後、間もなく日本でも台湾でも翻訳版が出版された。2000年の『わたしたちが孤児だったころ(When We Were Orphans)』で探偵小説的、又2005年の『わたしを離さないで』でSF小説的な設定を取り入れたイシグロが、今回採用したのはファンタジー小説の手法であった。舞台は6世紀頃のブリテン島で、サクソン人を撃退したとされる伝説のアーサー王は既に姿を消し、食人魔や小妖精が跳梁する世界。同族ごとに小集落で暮らす人々は皆、記憶の喪失に悩まされているが、やがて、それが山奥に潜む龍の吐く息のせいであることがわかってくる。「かつて地中に葬られ、忘れられていた巨人が動き出します。遠からず立ち上がるでしょう。そのとき、二つの民族の間に結ばれた友好の絆など、娘らが小さな花の茎で作る結び目ほどの強さもありません。(The giant, once well buried, now stirs. When soon he rises, as surely he will, the friendly bonds between us will prove as knots young girls make with the stems of small flowers. )」失われた記憶は、果たして回復されるべきなのか?それとも、新たな闘争を避けるために、忘却されたままにしておくべきなのか?この、イシグロが我々に突きつける隠喩による問いは、極めて現代的である。本作ではこの記憶と忘却に纏わる問いをめぐって、その個人的な側面をアクセルとベアトリスの老夫婦が、また共同体的な側面を戦士ウィスタンとガウェイン卿が、それぞれ代表し、またこの四人と関わる少年エドウィンの向かう先は、我々人類の将来を暗示している。私は、『わたしを離さないで』や『日の名残り』に感銘を受けた読者は勿論、この時代を共有する全ての人々に、この一冊を薦めたい。

更新時間: 2018/06/26 | 點閱: 101 | 下載:

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